PLA、ABSとお届けしてきておりまして、今回、新たにTPUを購入したのでどんな素材か調べてみました。
サムネイル出典:eSUN
TPU
TPUってどんな素材?
TPUは熱可塑性ポリウレタン、Thermoplastic Polyurethaneの略だそうです。
熱可塑性は3Dプリンターの材料としてはよく出てくるワードでして、熱を加えることで変形させることができて、冷ますことで固まる性質のことを指しております。
ポリウレタンはプラスチックの一種なのですが、TPU素材の特性はなんと言ってもゴム弾性があるところが特徴です。そのため、衝撃にも強く、傷がつきにくく、摩耗しにくい特徴もあります。
どんなところに使われているの?
TPUをよく見かけるのはスマホケースです。前述の通り、弾性があり、衝撃にも強いので、スマホのカバーにはうってつけの素材ですね。
そのほかにも、医療ですと絆創膏やオムツ用品、スポーツですと、ゴルフボールの表面や靴底などさまざまなところに使われています。
3DプリンターにおけるTPUってどんな特徴?
強み
TPUのフィラメントは柔軟性、伸縮性、屈曲性、手触りの良さが欲しい素材を3Dプリントしたいときの選択肢の一つです。
スマホケースを自分で作ってみたり、プニプにした触り心地のフィギュアを作ったり、スタンプを作ったりする時に使われています。
またTPUフィラメントの中でも硬度が異なっておりまして、物質の硬さを示すショア硬さが商品名についていることがあり、A95やA90、D72といったさまざまな単位があります。AやDというのは、測定するときのスケールの違いで、A90はD72よりも柔らかくなります。
72DのTPUフィラメントはこちら。レビューを見ると、恐竜の絶妙な骨感を出したいので、というコメントがみられなるほど!と思いました。
弱み
弱みは造形が難しいことです。
海外の3DプリンターメディアAll3DPでもあまりTPUフィラメントを買ってしまうと、調整に時間が取られすぎてしまう可能性があるという指摘がありました。
ただし、2,000円台でもうまくプリントができたというコメントもありまして、3Dプリンタの性能や調整具合にもよります。
あとは黄ばみやすく水に弱いという特徴もあります。確かにスマホケースが使っているうちに黄ばんでいってしまうことありますよね…。
まとめ
柔らか素材のTPU、魅力的ですよね。気になる方はぜひ一緒に作ってみましょう!
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