SnapmakerからSnapmaker J1のコントローラーファームウェアをオープンソース化したというお知らせがありました。ファームウェアプログラムとか正直難しくてよくわからない勢なんですが、一応元エンジニアなのでオープンソース化はいいことが起こる場合があるのは知っているので記録していきます。
サムネイル出典:Snapmaker
オープンソース化の概要
J1コントローラーファームウェアをオープンソース化し、全世界のエンジニアと共有されることになりました。半年以上の厳しい開発の末、Snapmakerのチームは困難なバグを解消し、J1のファームウェアは安定したものとなったようです。
特徴的な機能は以下の三つです。ちなみにJ1はMarlinベースのファームウェアのようですね。
- バイブレーション補償:J1は、高速で高品質な印刷を実現するために、Klipperファームウェアで見られる入力整形とステップパルスの精確な送信を実装しています。これにより、市場の多くの低コストプリンタでも高品質な印刷が可能となります。
- 直感的なタッチスクリーン操作:Snapmaker 2.0と異なり、新しい通信プロトコルを採用して、タッチスクリーンとコントローラ間の通信をより信頼性が高く、ユーザーフレンドリーにしています。
- 革新的なIDEXキャリブレーション方法:電気的な導通を利用して、アシストモード下で10分以内にキャリブレーションを完了できます。これにより、エラーを減らし、精度を向上させることが可能です。
これらの進歩の中でも、バイブレーション補償機能はソフトウェア開発の終盤で追加され、プロジェクトの遅延リスクを冒して実装されました。その結果、この機能を備えたJ1は、Klipper制御のJ1と基本的に同等の性能を持つことができました。
Snapmaker J1のファームウェアは、3Dプリンティングへの情熱と開発者の努力の結晶です。J1のファームウェアがオープンソース化されることで、より多くの人々がこのプロジェクトに貢献する機会が生まれます。これは、3Dプリンティング技術の発展にとって非常に価値のあることで、これによりSnapmaker J1はさらに良い3Dプリンターに進化していくことでしょう。
あとがき
Snapmaker J1はこちらから購入が可能です。デュアルヘッドが魅力的なんですよねー。ハードも魅力的ですが今回のお知らせにより、ソフトでも魅力的な3Dプリンターになりました。
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