キックスターターにて、世界初の誘導加熱式のノズルのプロジェクト「Plasmics INo Trident」が発足しております。一般的なノズルに比べて何が違うのかみていきたいと思います。
サムネイル出典:KICKSTARTER
Plasmics INo Tridentの特徴
速い加熱と冷却スピード
電流を誘導することによってエネルギー伝達を効率化し、熱の加熱・冷却のスピードをより短時間でコントロールしています。
グラフによるとわずか8秒で250度に到達しております。
複数のマテリアルを用いたプリントなど温度依存性のあるフィラメントを使用する場合に効果を発揮します。
複数素材を使う際の高品質な造形と印刷スピード向上
こちらは少しまだ特殊なケースかもしれません。前述の通り加熱と冷却のスピードが素早く調整できることにより、複数素材を使う際の温度コントロールの時間が短縮されます。
プロジェクトによるといくつかのエッジケースでは、Plasmics INo Tridentがこれほど速く加熱されるため、印刷時間を20分の1に短縮することも可能としています。
Klipperに対応(MalinやDuetにも順次対応予定)
Plasmics INo Tridentを使用するには、Raspberry PIとKlipperが動作するプリンターが必要です。
コントロールソフトとの通信にはUSBを使用し、24V電源が必要です。SPI経由でDuetとMarlinをサポートされる予定ですが、kickstarterの配信時には提供されません。
ハードウェアは最初からUSBとSPIの両方をサポートしています。 Plasmics INo Tridentをプリンターに取り付けるには、COMSバスをRaspberrysのUSBポートに接続し、電子機器の電源をプリンターの24Vレール(最大50Wの出力)に接続するだけ完了します。
お値段は45,000円
2022年10月現在、319ユーロのアーリーバードで一式が2023年3月に届く予定です。
比べることがおかしいかもしれませんが、普段私が使っているホットエンドたちと比較すると圧倒的に高価ですね。(安いプリンターが1台買えちゃいますね)
まとめ
印刷速度の向上も去ることながら、印刷に至るまでのスピードもどんどん上がっていきますね。文字通りほしいと思ったらすぐできる時代がすぐそこまできているのかもしれません。
気になる方はぜひチェックしてみてください!
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