QIDIの新型3DプリンターQ1 Proをゲットしたので実機レビューをしていきます!
まずは特徴を見た後に実際に使った使用感を記載していく流れで進めていきます。
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QIDI Q1 Proの特徴
QIDI Q1 Proではさまざまな機能がアップデートされています。最近の家庭用プリンターのフラグシップの定番となった密閉型で、CoreXY構造の3Dプリンターなのでベースの品質がとても高いです。
それに加えて定番要素、差別化要素がしっかりと加わっているのでそういったところを見ていきましょう
アクティブチャンバーヒーティング
目玉の差別化要素でもある、アクティブチャンバーヒーティングが標準装備されています。
この機能は、密閉されたプリンター内部の温度を一定かつ高く保つことができる機能です。
これによって、印刷物の反りが軽減され、印刷品質の向上が見込まれます。特にABS / PA/ PCなど一般的に反りやすいフィラメントに適しているようです。
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最大350度のノズルであらゆるフィラメントに対応
ノズルの最大温度が350度まであげられます。300度付近が多いかなーというイメージなんですが、350度と高めの設定ができるようです。
PAHT-CF、PET-CF、PA12-CF、ABS-GF25、PC/ABS-FRなど印刷時に効果を発揮する特徴のようです。
業界標準になりつつあるカメラやスピードを搭載!
こちらは差別化要因というよりは業界標準になりつつありますが、カメラが標準装備されています。アプリと連携することで印刷物の共有や遠隔操作も可能です。
ツールヘッドの最大速度も600mm/秒とこちらも他のフラグシップ機に遜色ないクオリティといえます。
使用感レビュー
さて、せっかく手に入れたので、実際に触ってみた感想などを書いていければと思います。
サイズ感
まず、プリンターの寸法は477 * 467 * 489mmとある通り大きめです。私が持っているCreality K1Cは355 * 355 * 482mmですので比べるとかなりの差があります。その分印刷ボリュームもX Y軸に対しては20mmくらい大きくなっています。この辺りは良くも悪くもそんなに気にならないかなーという印象でした。
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天板の作り
細かいところですが天板がかなり密閉度が高くて熱や印刷時に出る物質の抑制につながるのかなーと思いまして、こちらはお気に入りポイントの一つとなりました。
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音が静か
大きくて安定感があるせいか、印刷中の音がとても静かでした。個人的にあまり重視してこなかったポイントだったのですが、静かですと横で作業していてもあまり気になりませんし、静かに越したことはないなぁという気づきを得ました。ここもお気に入りポイントの一つです。
印刷品質
印刷品質はとてもクオリティが高くて良いなと感じました。最近の3Dプリンターは調整することなく綺麗に出力してくれるので本当にすごいです。Benchyを印刷してみました。綺麗に積層ができています。
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底面に関しても文字がくっきりと出ていて印刷精度の高さがわかります。
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作例としてノートの表紙を作ってみました。ファーストレイヤーが綺麗なこともあって非常に滑らかです。好きな色のプラスチックカバーをつけられるので、ノートの表紙は今後も作っていこうと思います。
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わかりづらいですが、ピンクはCreality K1C、黄色はQIDI Q1 Proで印刷してみました。結論、どちらも非常に綺麗に印刷できています!
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スライサーについて
スライサーはQIDI Slicerが標準です。Prusa Slicerに触り心地似てるなーという印象。QIDI Q1 Proのプリセットが入っているので設定は楽です。スライサーとデバイスをWiFi経由で接続することによってカメラの映像も見られました。もうこの機能がないとソワソワしてしまう体になってしまったのでとても嬉しいです。
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スペック
項目 | 仕様 |
---|---|
印刷サイズ(WDH) | 245×245×240 mm |
プリンターの寸法 | 477×467×489 mm |
パッケージの寸法 | 545×535×595mm |
総重量 | 20.3kg |
純重量 | 17kg |
XY構造 | CoreXY |
X/Y軸 | 10mm高硬度線形ホロー鋼シャフト 自動テンションベルト |
Z軸 | デュアル独立鉛スクリューモーター |
プリントヘッド温度 | ≦ 350℃ |
エクストルーダー | ダイレクトエクストルーダー 硬化スチールギア |
ホットエンド | セラミックプレート加熱ホットエンド |
ノズル | バイメタルノズル |
ノズル径 | 0.4mm (0.2/0.6/0.8mmオプション) |
フィラメント径 | 1.75mm |
印刷プラットフォーム | アルミニウム基板加熱ベッド |
印刷プレート | 両面テクスチャードPEIプレート |
ホットベッド温度 | ≦ 120℃ |
ツールヘッドの最大速度 | 600mm/s |
加速度 | ≦20000mm/s^2 |
オペレーティングシステム | Windows, MacOS, Linux |
補助部品冷却ファン | ✔ |
チャンバー循環ファン | ✔ |
チャンバー温度 | 60℃独立チャンバー加熱 |
推奨されるフィラメント | PLA, ABS, ASA, PETG |
対応フィラメント | TPU,PA, PC, カーボン/ガラス繊維強化ポリマー |
乾燥ボックス | オプション |
フィラメント絡み防止 | ✔ |
フィラメントランアウトセンサー | ✔ |
オートレベリング | ハンズフリーオートマチックレベリング |
入力シェーピング | ✔ |
電源喪失復旧 | ✔ |
電圧 | 100-240 VAC, 50/60Hz |
定格電力 | 350W+300W(チャンバーヒーター) |
ディスプレイスクリーン | 4.3インチ 272*480 タッチスクリーン |
ストレージ | 32G EMMCとUSB2.0フラッシュドライブ |
カメラ | 低フレームレートカメラ(最大1080P) タイムラプス対応 |
Wifiモジュール | 150M 2.4G |
スライサー | QIDIスライサー及びPrusaSlicer, Orcなどのサードパーティソフトウェア |
スライシング用ファイルフォーマット | STL, OBJ, 3MF,STEP,STP |
あとがき
QIDI Q1 Proについて見ていきました。ずっしり重厚なボディから高い品質の印刷物を気軽に印刷できる良い3Dプリンターだと思います。気になる方はぜひチェックしてみてください!
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