REVOPOINT MINI 2を実機徹底レビュー!

3Dスキャナー

今日はREVOPOINT MINI 2のレビュー記事を書いていきます。

実際に手に入れたので、触った感想や作例を書いていこうと思いますので、購入を検討されている人の参考になりますと幸いです!

REVOPOINTといえばMINIシリーズ以外にもPOPやRANGEなど様々な3Dスキャナーを開発されています。コスト・クオリティの面から秀でたブランドの一つだと考えております。今回は実際にMINI 2を触れてみてのレビューを書いていきます!

REVOPOINT MINI 2

REVOPOINT MINI2の特徴

REVOPOINT MINI 2はMINIという名が表す通り、小物をスキャンするのに特化したスキャナーです。小物に特化というのは具体的には精度が高いということでして、単一フレームの精度は0.02mmです。

逆にいうと人物のような大きいもののスキャンは動作距離が短いためスキャンが難しいといえます。

彫刻作品のフィギュアが付属しているのですが、こちらをスキャンするととても精度が高いことに驚きます。白くて4,5cmくらいのものをスキャンするのが一番得意なのかなという印象です。

小さくて精度が求められるパーツのリバースエンジニアリングが向いていそうです。あと思いつくところだと腕時計とか、お菓子とかをデータにするのも面白そうですね!

持っているG-SHOCKをスキャンしてみるとこんな感じでした。液晶の部分は光るが反射して難しかったのですが、それでもかなり細かくスキャンができています。大体の形が欲しかったのでこれくらいでスキャンを辞めましたが、向きの調整などをすればより高精度に穴もなくスキャンができそうです。

作例:赤ちゃん見守りカメラのジグを作ろう

ちょうどレビューの時に子が生まれまして、赤ちゃんグッズが家に溢れています。ベビーベッドにいい感じに見守りカメラを固定する台を設置したいなーと考えておりまして、それを今回は作例として作ってみようと思いました。

カメラはベビーセンスというメーカーの見守りカメラです。

スキャン

まずはカメラをスキャンしていきます。カメラのレンズ部分は黒いのでスキャンしづらく穴が空いてしまいましたが大体の形が捉えられれば今回はOKなので、いい感じです。ちなみにどうしても黒い部分をスキャンしたい時には専用のスプレーで白く塗ったり、ファンデーションを塗るなどの工夫が必要です。

このカメラ、尻尾のように温度センサーが生えてるんですが、そちらもしっかりとスキャンができておりました。

何度か向きを変えて底面等もスキャンしていきます。非常に精度良く細かい部分までスキャンができています。

ソフトウェアからメッシュをエクスポートします。OBJ / STL / PLY形式をサポートしているので好きなフォーマットを選択します。私はSTLを選ぶことが多いです。

モデリング

Fusion360に読み込ませていきます。挿入 > メッシュを挿入で先ほどエクスポートしたファイルを選択するだけです。

メッシュが読み込めたらピッタリに囲うようにモデリングしていきます。この時、全体のバランスを見ながら整えていくと簡単に思い通りの寸法のモデルを作れます。

断面でみると下のような感じ。結構ジャストにフィットできて大満足です。コンセントプラグを繋ぐところも綺麗にジャストで空けることができました。

スライス〜プリント

Crealityの3Dプリンターでプリントしていきます。最近はCreality CR-10 SEを試しています。3Dプリンターに関してはこちらにまとめてますので、もしご興味があれば見てみてください。

Creality系のプリンターはCreality Printで管理が楽なのでスライサーソフトはCreality Printを使っています。

そして、プリントできたのがこちら。寒い日にやってしまったのでサポートがうねうねしてますが、綺麗に出力できました!

設置した様子

設置した様子がこちら!カメラにジャストフィットしたホルダーができました!大きさも想像通りで大満足です!

全体を通しての使用感

ソフトウェアが超優秀

今回、私自身スキャンソフトを使うのは初めてでした。REVOPOINTは専用のソフトウェアRevo Scanを公開しておりまして、そのソフトウェアが想像以上に使いやすくてびっくりしました!

PCやスマホ向けにソフトウェアを公開しているので、好きなハードウェアに接続できます。私にとってはPCが一番使いやすかったです。

スキャンはワンタッチで開始できます。後述しますが、基本的には付属のターンテーブルに乗せてスキャンします。それだけだと上面や底面がスキャンできないので、向きを変えてスキャンします。

この時、物体の特徴を認識してくれて、向きを変えた後も自動で補正してスキャンしてくれるんですね。これが本当にびっくりしました。

さらにスキャン完了後に、ある程度ノイズっぽいものは取り除いてくれますし、点群を1クリック編集でいい感じにメッシュにしてくれます。

そこからメッシュを削減したりメッシュの編集もできるので用途に合わせてファイルサイズを軽くすることも可能です。

ざっくりものの形を把握したい私のような使い方の場合はものの30分くらいで操作を理解することができました。

ターンテーブル大活躍!手持ちはちょっと厳しそう

先ほども記述しましたが、ターンテーブルを使うと半自動的にスキャンできます。距離も事前に調整できているのでほとんど失敗することはありません。

一方で手持ちだとかなりブレてしまって自分はできませんでした。これは今後もう少し練習が必要なのかなーとも思っているのですが、今はとりあえずターンテーブルでスキャンできるものをスキャンしていこうというマインドになっています。

スペック

技術デュアルカメラブルーライト
スキャン対象小物
単一フレーム精度0.02 mm
単一フレーム精密度0.05 mm
ポイント距離0.02 mm
動作距離120 – 250 mm
単一スキャン範囲52 x 64 mm @120 mm、168 x132 mm @250 mm
最小スキャンサイズ10 x 10 x 10 mm
スキャン速度16 fps
深度カメラ解像度200万画素
RGBカメラ解像度200万画素
テクスチャスキャン可能
トラッキング方法特徴、マーカー
スキャン環境屋内のみ
光源クラス1ブルーライト
深度カメラ補助照明あり
RGB補助照明あり
IMU9軸
CPU2コア、1.8 GHz
ボタンスタート/ストップ、露出 +、露出 –
推奨システムIntel i7、16 GBメモリ以上
対応OSWindows 10/11 (64ビット)、Android、iOS、macOS
出力形式STL、PLY、OBJ
3Dプリントデータ出力可能
Wi-FiWi-Fi 6
Bluetooth4.1
接続ポートUSB Type-C
電源供給DC 5V 1A
重量175 g
寸法132 x 53 x 36 mm

あとがき

REVOPOINT MINI 2、かなり作れる幅が広がるガジェットでした!

私の作例も計測したらできるじゃんっていうこともあると思うのですが、私のような趣味でものづくりをしているものにとっては実物を見ながらモデリングをできるのは全体のバランスを見る上でも大いに役立ちます。結構出力してみたら、寸法は合ってるんだけどバランス的にコレジャナイみたいなことが合ったのでそういったトライアンドエラーの時間を節約するメリットがあるなーと感じました。

今回REVOPOINTさんからお声がけをいただき、このような機会をいただきました。憧れていたブランドの一つでしたので、こういったお声がけ本当に嬉しくてブログやってて報われる時です。本当にありがとうございました。

気になる方はぜひチェックしてみてください!!

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