頭の中に浮かんだ不必要な物を何とか作り上げる「無駄づくり」を主な活動としていらっしゃる、藤原麻里菜さんの展示「株式会社無駄渋谷支展」がmineo渋谷店の一角にあります、マイラボ渋谷にて開催されておりました。
いくつかの作品はTVで紹介されているのを拝見していたのですが、実際体験するとっても面白かったですし、ものづくりの刺激を受けたので展示の様子をご紹介します。
株式会社無駄渋谷支展
作者の方について
藤原 麻里菜さんは「無駄づくり」を主な活動とされているコンテンツクリエイター、文筆家、株式会社無駄 代表取締役社長です。2013年からYouTubeチャンネル「無駄づくり」を開始され、今までの200個以上の不必要な物を制作されており、数々の賞を受賞されています。(ご本人のプロフィールサイトより)
昨年には書籍「考える術」を執筆されておりまして、さまざまな思考ワザをご紹介してくださっております。
展示のコンセプト
展示の名前が「株式会社無駄渋谷支展」となっているだけありまして、会社がコンセプトになっています。株式会社無駄に体験入社して時間を無駄にするおしごとを体験する!という設定です。
入り口に大変親切な受付の方がいらっしゃって、タイムカードをもらいまして、実際に出勤をするところから展示がスタートします。
各作品に、どれくらい時間を無駄にできますよ〜という目安の時間が表示されていて、我々はその作品を体験するお仕事をしていきます。
そして最後には退勤もできるので、自分が、どれだけ時間を無駄にできたかというのがわかるようになってるんですね。コンセプトとマッチしていて最初から面白いなと思いました。
展示作品
今回、展示されているのは6作品。この記事ではその中でも3つの作品に関してご紹介します。
ビニール袋が舞うのをぼーっと見続ける
この作品の前にソファーが置かれていて、ソファーに座って、ビニール袋が舞う様子をぼーっと見続ける作品です。4つの扇風機が首を振りながら風を送るので、風向きがランダムになり、ビニールもそれに追随して、ずっと見ていられるさまざまな動きを見せてくれます。
秋に公園で、落ち葉が小さい竜巻っぽくクルクル回ってるのが面白くてしばらく見ていた子供のころを思い出しました。
札束でビンタされてやる気を出す
お金で強引に解決することを札束で殴ると言いますが、それをちょっとだけマイルドに具現化した作品。全ての作品に通じるのですが、キャプションの最後に書かれている「やる気満タンになる」みたいな前向きなメッセージが書かれているのが良いなぁと思いました。無駄なものと言いつつポジティブなパワーを持たせた作品にものづくりを通して周りを楽しくという、このブログのコンセプトにも近いなぁと感じてとても勉強になりました。
そして個人的には、タッパーに入った基盤をみてテンションが上がってしまいました。
人工的にイヤホンケーブルを絡ませるマシーン
※下の動画は音が出ます
個人的に一番良かった作品はこちらでした。その名の通り、イヤホンケーブルを絡ませる作品なのですが、とにかくこんなに小さいものを絡ませるのに、迫力がすごい!!このギャップがなんとも面白いのと、あと思いの外絡ませる時間が長いので、これ本当に止まるのか…という不安も感じながらハラハラドキドキを感じられる作品でした。
生まれてはじめてイヤホンが絡まって、「わー、からまった!」ってポジティブな感情を抱きました。最後は解いて戻すので、そこが面倒くさく、ここが一番無駄な時間か…?ってなりました。
まとめ
「株式会社無駄渋谷支展」のご紹介でした。無駄を通して、子供の頃の思い出を感じたり、普段はイライラしてしまうものに感動を覚えたり、不思議な感覚を味わえる展示になっておりました。
それにしても渋谷のセンター街のど真ん中にこのようなスペースを開設したmineoを運営するオプテージさん、本当に良い活動されてるなぁ。MVNO事業者としてもコミュニティ運営をされていたり、ユニークなプランを打ち出してらっしゃってますが、オフラインのスペースでもユニークさを感じて素晴らしいなぁと思いました。
たくさん作って、いつか展示ができるといいなぁ!
展示は9月11日までですので、まだ行ってない方はぜひ!
期間 | 2022年8月8日(月)〜9月11日(日) |
場所 | マイラボ渋谷 |
開催時間 | 11:00〜19:00 |
定休日 | 不定休 |
料金 | 無料(ワークショップは有料) |
主催 | 株式会社無駄 |
協力 | Image Club |
出典:
コメント