持ち運びできる3Dプリンターを自分で作れてしまう「flatpack」のご紹介

3Dプリンター

普段、どっしり鎮座して私の仕事のスペースを半分以上占めている3Dプリンターですが、なんとスプールボックスに入るコンパクトさで、かつオープンソースで自分で作れてしまう3Dプリンターがあるということでご紹介させていただきます。

出典:GitHub
コンパクトさが動画でも伝わってきますね

flatpack 3D printer

作った方

eponraさんという方が運営されているようです。githubのプロフィールを見るとbang & olufsenで働いてらっしゃったんですね。bang & olufsenといえば、高音質で高級なイヤホンを販売しているイメージがあります。2018年から3Dプリンタ界隈のdiscordに参加されているようです。

flatpackの特徴

なんと言っても折り畳んだ時の体積が220x210x75mmというコンパクトさ。高さが7.5cmって余裕でリュックの中にしまえるサイズです。

このコンパクトさなので、造形できるサイズも小さくなっておりまして、造形できるサイズは120x114x114mmとのことです。

全て既製品と3Dプリンタの出力で組み立てが完成するそうなので、誰でも作ることが可能なのは魅力的ですね。組み立てに必要なパーツリストもgithubの中にあります(Bill of Materialsの頭文字をとってBOM.mdっていうんですね)

ヒートベッドも110度、ホットエンドは300度まで加熱が可能なので、この辺はもはやEnder 3 S-1 Proと変わらない!

注意点としては、二つ記載がされております。

一つ目は電源に関して。設計上はAC電源をサポートしていて、ACを使うことでより早く温めることが可能ですが、作者のeponraさんご自身も安全の面からDC電源を選択されています。

二つ目は印刷速度について。こちらの3Dプリンターはカンチレバータイプのデザインで設計されているため、高速で大量の印刷を行うには最適ではありません。
そのため、印刷の速度と加速度は控えめに設定することがお勧めされています。

ちなみにカンチレバーとは「一端が固定端、他端が自由端とされた構造体」のことで、このデザインを採用したのは、かっこいいからだそうです。潔い!笑

まだまだプロトタイプ

GitHubにも記載がありますが、まだこちらの3Dプリンターはプロトタイプ段階です。

下記のようなTodoが記載されていて、今後より良い3Dプリンターに進化していきそうです。

  • XYジョイントを、フラットパックで印刷できるようにするだけでなく、一般的に印刷しやすくなるように設計し直す
  • スプールボックスの中でフィラメントと一緒に移動できるようなスプールホルダーをデザインする
  • Mellow Orbiterエクストルーダーというよりほぼ同じ形状と価格でより良いエクストルーダーに変更する可能性
  • ファンダクトと部品冷却のさらなる最適化
  • 現在の3点ベッドマウントは、M3のネジ穴を開けてタップしているだけなので、最適とは言えないのでもっと良い解決策を見つけたい

まとめ

以上、折り畳んでコンパクトになる3Dプリンター「flatpack」のご紹介でした。

オープンソースライセンスGPL3.0で公開されておりますので、もし3Dプリンターそのもの作りにご興味のある方は貢献すると面白そうですね!

持ち運べるので、展示の時の賑やかしにも良さそうなので、いつか自分でも作ってみたい!!

ソース

GitHub - eponra/flatpack: A foldable fixed-bed-cantilever 3D-printer, that fits into a spoolbox and uses off-the-shelf parts only.
A foldable fixed-bed-cantilever 3D-printer, that fits into a spoolbox and uses off-the-shelf parts only. - eponra/flatpack
Check Out the Collapsible, Compact Flatpack 3D Printer
The open source Flatpack 3D printer fits inside a filament spool box and has an unusual motion system.

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