エクセルのマクロ機能を使って、パラメーターを指定してデザインし、GCodeが生成できるソフト、Full Control GCode Designerのオンライン版 & Python版が発表されました。
オンライン版はこちらから既にみることができ、Python版は2022年9月現在で、あと数週間でリリース予定だそうです。
大好きなツールなので、詳細をみていきます。
サムネイル出典:Full Control GCode Designer
Full Control GCode Designer
Full Control GCode Designerは元々は、エクセルのマクロで動く指定行に数式やパラメータを入力することによって、GCodeを生成することができるソフトウェアです。
GitHubからダウンロードすることができまして、ParametricDesignDemosの中に色々なデモが入っているのでまずはそちらでパラメータをいじってGCodeを生成してみるとなんとなく操作感を掴むことができます。
「FullControl_GCODE_Designer_Heron02b_RippleRamen」というラーメンとついたサンプルがありまして、試してみたらインスタントラーメンみたいなものが出力されました。
始めるときにまずは見るもの
チュートリアル
本家からチュートリアルが出ておりまして、こちらを見ると大体概要がわかるようになります。
新しい3Dプリンタの登録方法や、プリントするパスを作る方法、パスをリピートして重ねていく方法や関数を用いた、図形の生成など一通り網羅することができます。
desmos
一通りチュートリアルが見終わって、自分で関数を設定したりできるようになったらdesmosというツールを使うのがおすすめです。パラメータを設定してリアルタイムでどんな図形になるかを見ることができるので、より直感的に図形を作ることができます。
用意した方が良いもの
基本的に3Dプリンタを持っていればすぐに試すことができますが、表現の幅を増やすためにノズルの太さを変えられると良いです。なので、私はツールと一緒にいろんなノズルの詰め合わせセットを購入しました。
オンライン版が登場
前述の通りエクセルを使っていじるツールのオンライン版が出ました。2022年9月現在のところは全く同じ機能を持っているというわけではなく、あらかじめ生成されたいくつかのパターンをもとにパラメータを調整して、自分の気に入った図形を書けるツールになっているようです。
上記のように左側でパラメータをいじって形を変えることができます。パラメータをいじった後に「Regenerate Design」を押さなければならないので、そこだけ少し不便です。
右側のPrinter Parametersでプリンタの設定を行いGCodeの生成もできます。
まとめ
以上が、Full Control GCode Designerの紹介でした。エクセル版もオンライン版も、プレビューまでのステップが少し長いので、Python版が出て、Visual Studio Codeなんかと連携ができればリアルタイムプレビューできちゃうのか?と今から胸を躍らせております。
Generativeな形で、積層すら活かしたデザインは、結果として3Dプリンタの本質的な特徴を活かす技法になり得るので、非常に注目のデザインツールです。
気になる方はぜひチェックしてみてください。
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