UltiMaker Curaの最新バージョン、5.4ベータがリリースされました!その中で特に注目すべきは「ツリーサポート」と「ブリム」の大幅な改良です。これらの機能が、3Dプリントの品質を向上させるだけでなく、材料の取り外しも容易になります。
詳しくアップデートの内容を見ていきます。
Cura5.4ベータの特徴
ツリーサポートの進化
このリリースでは、ツリーサポートが改良され、プリント速度が向上し、使用する材料も少なくなりました。また、プリント後の取り外しが容易になりました。
この新しいサポートでは、以前は一つにまとまりがちだった大きな枝の代わりに、多くの小さな枝を使用します。その結果、ツリーサポートの使用フィラメントが少なくなり、プリント時間も短縮されます。また、取り外しも大幅に容易になり、プリント品の表面に傷がつきにくくなりました。さらに、プリント時間だけでなく、スライスの時間も短縮されます。これにより、ツリーサポートの生成を待つ時間が大幅に短縮されます。
また、これらの新しいツリーサポートを最大限に活用するために、サポートブロッカーやモデルごとの設定、サポート水平展開など、新たにいくつかの設定を変更できるようになりました。
ブリムの改善
ブリムの印刷順序が調整され、取り外しが容易になりました。ブリムは、プリントをビルドプレートに固定するための非常に便利なツールです。特に、小さい部品や細い部品、または上部が重い部品をプリントする場合、ブリムは失敗したプリントと成功したプリントの差をつけることがあります。しかし、取り外しにくいという理由から、多くの人がブリムを使用するのを避けていました。
しかし、このリリースで新たに導入された「スマートブリム設定」により、この問題が大幅に改善されます。この設定を有効にすると、ブリムの取り外しが容易になり、プリントからの余分な材料の残りも少なくなります。
その他の改善点
Cura 5.4ベータリリースには、以下の改良点も含まれています。
- PyQTライブラリが更新され、速度とポップアップの改善が行われました。
- スカートの高さ設定が追加され、取り外しやすくなりました。
- プライムタワーの印刷順序が改善され、デュアルブリムが含まれ、各レイヤーがプライムされ、エクストルーダーの切り替え前後にプライムされます。
- Hole Horizontal Expansion Max Diameter設定が導入され、小さい穴の拡大だけを調整し、大きな穴はそのままにすることができます。
- 20以上の3rd party printerのプロフィールが追加または更新されました。
- 多数のバグが修正されました。
あとがき
以上、UltiMaker Cura 5.4ベータの特徴を中心にお伝えしました。使ってみたい内容ばかりだったので早速使ってみたいと思います。
ベータのリリースはこちらから可能です!
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