Crealityが、CR-10 SEを発売しました。先日のEnder-3 V3 SEと同様にSEという名前がついた新しいラインナップです。どんなプリンターなのか早速見ていきましょう!
サムネイル出典:Creality
Creality CR-10 SEの特徴
美しいファーストレイヤーが魅力
CR-10 SEは、美しい最初の層を作成することで、高品質な3Dモデルを作り上げることができます。私もEnder-3 S1 Proの時は最初の層にとても苦戦しまして、それで3Dプリンターに苦手意識を持つこともありました。そういう方は他にもいらっしゃるんじゃないかと思います。
このプリンターにはCR Touchと圧力センサーが付いているため、プリンターが自動でベッドを調整し、Z軸のずれも補正してくれます。手動で調整する手間が省け、初めてでも簡単に使えます。
精密な動きで安定した印刷
このプリンターには、精密なボールねじ式のリニアガイドがX/Y軸に搭載されています。これにより、非常に滑らかで正確な位置決めが可能です。さらに、強力なベアリング鋼の構造によって、プリンターは長持ちし、大きな荷重にも耐えられます。
高性能なコアでスムーズな操作
CR-10 SEは、Creality OSという高度なオペレーティングシステムで動いています。このシステムは非常に使いやすく、他のデバイスとも簡単にデータを共有できます。高速なCPUと大容量のRAMが搭載されているため、非常に高速な処理が可能です。
高速印刷で素早いプロトタイピング
このプリンターのメーカー報告の速度は、最大で毎秒600mmです。このブログを何度か見てくださっている人にはしつこいくらいかもしれませんが、メーカー報告の速度は実用的な数値とは異なるため実際にこの速度での印刷が可能かはわかりません。
さらに、独立したモデル冷却ファンが12,000rpmの速度で冷却するため、印刷品質が大幅に向上します。
一貫したフィラメント供給
CR-10 SEは、「Sprite」ダイレクトデュアルギアエクストルーダーを採用しています。これにより、フィラメントの供給が非常にスムーズに行われ、柔らかいフィラメントでも問題なく印刷できます。
高流量のホットエンドで滑らかな押出
このプリンターは、多種多様なフィラメントを均等に溶かす60Wのセラミック加熱要素を備えています。これにより、非常に高い流量での押出が可能です。
スペック
仕様項目 | 詳細 |
---|---|
ビルドボリューム | 220 x 220 x 265mm |
レベリングモード | 自動レベリング |
製品の寸法 | 490 x 470 x 625mm |
ディスプレイ画面 | 4.3″ タッチスクリーン |
印刷最大速度 | 600mm/s(Hyper PLAでのテストデータ) |
メインボード | 32ビットメインボード |
加速度 | 8,000mm/s² |
接続性 | USBドライブ、Wi-Fi |
印刷精度 | 100±0.1mm |
印刷可能なファイル形式 | G-code |
レイヤーの高さ | 0.1-0.35mm |
電源喪失復旧 | あり |
フィラメント径 | 1.75mm |
フィラメント切れセンサー | あり |
ファイル転送 | USBドライブ、LAN印刷、クラウド印刷 |
照明キット | あり |
ノズル径 | 0.4mm(デフォルト) |
AI LIDAR | オプション |
ビルドサーフェス | フレキシブルビルドプレート |
カメラ | オプション |
ノズルキット | Heatbreak銅チタン合金、ノズル硬化鋼 |
定格電圧 | 100-120V-200-240V-50/60HZ |
ノズル温度 | 300°C |
定格電力 | 350W |
ヒートベッド温度 | 110°C |
スライシングソフトウェア | Creality Print, Cura, Simplify3D, Prusalicer |
押出機 | “Sprite” ダイレクト式エクストルーダー |
スライシング用の形式 | STL, OBJ, 3MF, STEP |
対応フィラメント | PLA, PETG, PET, TPU, PLA Wood, ABS, ASA, PA, PLA-CF |
UI言語 | 英語、スペイン語、ドイツ語、フランス語、ロシア語、ポルトガル語、イタリア語、トルコ語 |
あとがき
スペックを見る限り、Creality K1シリーズと同様AI LiDARもオプションで搭載できるようですね!この辺はファーストレイヤーの品質をさらに上げてくれそうで楽しみ!それにしてもCrealityは多色印刷にはあんまり興味がないのかなー。
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