「暇と退屈の倫理学」を読み終えました

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暇と退屈の倫理学という本をコツコツ読んでおりまして、ようやく読み終わりました。哲学のアプローチで暇と退屈とはなんなのか、そしてその中で人間がどう生きるのかを考えられる書籍です。

著:國分功一郎
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面白かったです。結局私が受け取ったのはどうせ退屈仕組みになってるんだから、それを認識した上で、考えて楽しく豊かに生きようぜ!的なことだったんですが、なんとなく最近たどり着いた境地と重なり、それを哲学の視点で徹底的に言語化され、理解が深まったと言える一冊でした。

筆者は問うために書いたと書かれていましたが、自分の中での回答はまだモヤモヤとした感じで言語化は難しいです。

ただ、こうだ!!とは言い切れないんですが、読書というプロセスを経て染み込んでいく感じがとても心地よかったですね。単純な結論を出すにはもったいないと思える絶妙なバランスの中に結論が組み立てられている感じです。学ぶということはこういうことなのかもなと学びの面白さも体感したのでありました。

本書の結論は「人間であることを楽しみ、動物になることを待ち構える」

人間であることとは、ハイデッガーの引用のもと、退屈の第二形態を生きること。

つまり、楽しいパーティーの最中に退屈してしまう。楽しいパーティーで人生を彩る。そしてその一つひとつを楽しむ。楽しむためには学ぶことが必要である。

動物になるということは一つの環世界に没頭すること。人間はさまざまな環世界を移動する生き物なので、一つの環世界に没頭することが難しい。環世界に没頭するということは、考えること。考えることとは習慣の中に不法侵入を捉えて考えること。

著:國分功一郎
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