SK本舗からBASF社のUltrafuseフィラメントが発売開始となりました。どのようなフィラメントなのか特徴をレビューします。
サムネイル出典:PR TIMES
Ultrafuseフィラメントの特徴
製造しているBASF社はドイツに本社がある世界最大の化学メーカーです。
2022年12月28日現在、19個のラインナップがSK本舗にて販売されています。
BASF社製のフィラメントの強み
BASFは150年の歴史のある会社で、その子会社であるBASF 3D Printing Solutionsがフィラメントを作っています。オランダに生産拠点があり、研究・開発・生産チームがワンフロアに集まって、素早くユーザーニーズに対応する体制に定評がある企業だそうです
気になるフィラメント紹介
Ultrafuse® 17-4PH金属フィラメントLaunch Pack
Ultrafuse® 17-4PH金属フィラメントはSUS630に相当する鋼混合フィラメントです。FFF式3Dプリンターで利用できるように金属粉末と樹脂バインダーを混合しています。
特徴は高い強度と高度で、自動車作業や航空宇宙作業における機能性試作や最終使用部品の製造に向いています。
推奨条件は下記の通りです。
ノズル温度 | 230-250℃ |
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造形スピード | 15-50㎜/s |
ビルドプレート温度 | 90-120℃ |
ビルドプレート素材 | ガラス+接着剤orポリイミドテープ |
ノズル径 | 0.4㎜以上のノズル |
積層ピッチ | 高さ0.1mm-0.2mm |
価格は2022年12月28日現在で22,000円です。
Ultrafuse® ABS Basic フィラメント(1,000g/ フィラメント径:1.75mm)
Ultrafuse® ABS Basic フィラメントはABS素材のフィラメントで、その特徴は耐熱性が強く研磨性に優れていることです。色は5色ありまして、Black / White / Red / Grey / Blueです。
ノズル温度 | 240~260℃ |
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造形スピード | 40~80㎜/s |
ビルドプレート温度 | 95~110℃ |
ビルドプレート素材 | BuildTak |
ノズル径 | 0.4㎜,0.6㎜ |
積層ピッチ | 0.1~0.25㎜ |
価格は2022年12月28日現在で1,000gで3,300円です。Amazonで売られているABSのフィラメントより若干高いかなという印象ですが、ずば抜けて高いわけでもありません。
Ultrafuse® PET フィラメント (750g / フィラメント径:1.75mm))
Ultrafuse® PET フィラメントは海外で食品での使用を認められた高品質PET素材を使用したフィラメントです。PET素材なので、造形が簡単で、非常に硬い造形物を出力できます。
加工次第で光沢のある滑らかでクリアな質感を出せることも特徴の一つです。
ノズル温度 | 210-230℃ |
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造形スピード | 40-80㎜/s |
ビルドプレート温度 | 60-80℃ |
ビルドプレート素材 | ガラス |
ノズル径 | 0.4㎜以上のノズル |
積層ピッチ | 高さ0.1mm-0.2mm |
価格は2022年12月28日現在で750gで5,280円です。
Ultrafuse® PLA Pro1 フィラメント(750g / フィラメント径:1.75mm)
Ultrafuse® PLA Pro1 フィラメントは通常のPLAよりも粘性が高く、オーバーハングなど全体的な表現性が向上する特徴を持っています。
表面仕上がりもホワイトカラーは積層痕が目立ちにくい仕上がりになります。PLAは研磨加工がしづらいので、積層痕がデフォルトで目立ちにくいのは大きなアドバンテージと言えるでしょう。
ノズル温度 | 200-220℃ |
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造形スピード | 40-150㎜/s |
ビルドプレート温度 | 50-70℃ |
ビルドプレート素材 | ガラス・低温テープ |
ノズル径 | 0.4㎜以上のノズル |
積層ピッチ | 高さ0.1mm |
価格は2022年12月28日現在で750gで5,500円です。PLAの中では高級な部類であると言えそうです。
まとめ
フィラメントはメーカーによって結構差が出るイメージがありまして、BASF社製のフィラメントもどれくらい扱いやすいのかとても興味深いです。
気になる方はぜひチェックしてみてください!
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