PRUSA RESEARCHがカーボンファイバー素材のフィラメントを発売

フィラメント

品質の良い3Dプリンタでお馴染みのPRUSA RESEARCHのフィラメントPrusamentから、「Prusament PA11 Carbon Fiber Black 800g」が発売されました。

カーボンファイバーといえば、かっこいいロードバイクや、釣竿などに使われている軽くて丈夫な素材です。このフィラメントの特徴をレビューします。

Prusament PA11 Carbon Fiber Blackの特徴

出典:PRUSA RESEARCH

素材の特徴

「Prusament PA11 Carbon Fiber Black」はPolyamide11にリサイクルのカーボンファイバーを充填したものでPA12に見られる反りの心配がなくて、前述の通り、強くて耐久性のある素材になっているようです。高温耐性は190度!

そして、メタノール、エタノール、トルエン、アセトン、モーターオイル、ガソリンなど、溶剤への耐性も備えています。

強度が高いこと、溶剤への耐性などの特徴から、車の部品や強度の必要なドローンの部品に向いているそうです。私は釣りが趣味なので釣竿!と行きたいところですが3Dプリンタの高さが足りなそうです…

カーボンファイバーは廃棄物や寿命が尽きたカーボン製品からリサイクルされているそうです○

プリント方法

「Prusament PA11 Carbon Fiber Black」の製品紹介ページには、スティック乗りで薄い分離層を作って、印刷することが紹介されているのですが、同時にそれは完璧ではないと記載されています。

代替案として、このフィラメントのために設計された「the Double-sided Powder-coated PA Nylon Satin Spring Steel Sheet」が提案されています。

出典:PRUSA RESEARCH

カーボンファイバーは研磨性が高いので、焼入れ鋼を使用する必要があります。真鍮だと摩耗が早すぎるんですね。

また、新しいナイロンサテンシートを使う場合、表面が劣化してしまうためIPAやアセトンなどでの洗浄もNGだそうです。必ず水だけでクリーニングしましょう。

「Prusament PA11 Carbon Fiber Black」は臭いを発生させ、微粒子も飛ぶそうなので、部屋の換気をするようにしましょう。この辺は普段の素材とも共有していますね。

最後に、これも他のフィラメントにも言えることですが、このフィラメントにも、吸湿性があり、印刷品質に直結します。長期間プリントしていないことがわかっているときは、フィラメントを90度の熱で4-6時間程度乾燥させることがレコメンドされています。

印刷設定

ノズル温度285±5度
ヒーロベッド110±10度

まとめ

以上、「Prusament PA11 Carbon Fiber Black」のレビューでした。カーボンファイバーって少し憧れの素材感があって、それが自宅の3Dプリンターで使えるなんてすごいですよね。

お値段は、$99.99(2022年8月)。円安が収まってもう少し安く買えるようになるといいなー😭

参考ソース

Prusament PA11 Carbon Fiber Black 800g | Original Prusa 3D printers directly from Josef Prusa
Prusament Launches Carbon Fiber Polyamide Filament
A PA11 for your MK3S+ and similarly capable printers, Prusament's PA11 Carbon Fiber Black is a new low-warp option for prints that need to be tough.

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