Crealityの9周年とともに発表された光造形の3Dプリンター「HALOT-MAGE PRO」について見ていきたいと思います。公式ページのお値段は$699(約93,500円)となっていますがどのようなプリンターなのでしょうか!
サムネイル出典:Creality
HALOT-MAGE PROの特徴
印刷スピードが170mm/hと高速に
HALOT-MAGE PROの一番の訴求ポイントは、その速度です。謳い文句には170mm/hと記載があります。私の持っているSaturn2の出力速度が30 – 70mm/hなので170mm/hは間をとって約3倍くらいですね。
Creality fast resinというレジンを使うとより良い出力結果が得られるようです。
高速化をする上で新しく搭載されたポイントは、Dynaxモーションシステムと、自社のアルゴリズムです。
モーションシステムでは1.2秒でビルドプレートを安定して上げ下げし次のレイヤー出力に移れます。
またモーター制御のアルゴリズムでモーターの回転数を100mm/sまで向上させています。
そして、スライサーソフトHALOT BOXによるサポート付加アルゴリズムでモデルをしっかりと固定しサポートをするようです。
光源は8Kになり、均一性も向上
光源はもはや最近は主流になってきてると言えるのではないかと思ってるんですが、8Kを搭載しています。加えて90%以上の光の均一性で、安定した造形ができます。
スマートレジンポンプ
HALOT-MAGE PROには、レジンの自動充填と自動引き出し機能が搭載されています。30分以内に1リットルのレジンを補充・回収することが可能です。これによって手作業が少なく、飛び散りや汚れも少なくなります。投入口は、どんな容器にも自由に刺せるようになっているようです。
光造形は汚れるのが最大のデメリットと言ってもいいほど、FDMに比べると面倒なので、これは確かにめちゃくちゃ画期的な予感!!
便利な開閉機構
今までの光造形式の3Dプリンターは、ふたがとり外れる式のものが多かったんですが、HALOT-MAGE PROはくっついて開閉できる機構を搭載しています。
ふたが大きくて、置き場所に困るんですよね。こういう少しのペインを取り除くのが光造形は地味に嬉しくて、この辺もすごく良いポイントです。
どこでも監視可能
Creality Cloud APPまたはWEBからリモートで制御・監視が可能なようです。カメラは標準搭載ではないのですがオプションでUSBカメラを取り付けることができるので、それ遠隔監視を可能にしています。
スペック
HALOT-MAGE | HALOT-MAGE PRO | |
ビルドサイズ | 228 * 128 * 230mm | 228 * 128 * 230mm |
本体サイズ | 333 * 270 * 608mm | 333 * 270 * 608mm |
パッケージサイズ | 420 * 350 * 675mm | 420 * 350 * 675mm |
正味重量 | 12kg | 13kg |
総重量 | 15kg | 15.8kg |
最大プリント速度 | 1-5s/レイヤー | 170mm/h |
レイヤーの高さ | 0.05 – 0.15mm | 0,05 – 0.15mm |
LCDスクリーン | 10.3インチ モノクロスクリーン | 10.3インチ モノクロスクリーン |
LCD解像度 | 8K(7680 * 4320) | 8K(7680 * 4320) |
XY解像度 | 29.7μm | 29.7μm |
光源 | Integral Light | Integral Light Source 3.0 |
光源の均一性 | 記載なし | > 90% |
光源の強さ | 5000±10%μW/㎠ | 8000±10%μW/㎠ |
ファイル転送 | USB drive | USB drive / RJ45 cable / Wi-Fi / Creality Cloud |
スマートレジンポンプ | 記載なし | 搭載 |
空気清浄機 | 搭載 | 搭載 |
電力 | 100W | 150W |
スライスソフト | HALOT BOX / CHITUBOX / Lychee Slicer | HALOT BOX / CHITUBOX / Lychee Slicer |
OS | Windows / Mac | Windows / Mac |
ファイル形式 | STL / OBJ | STL / OBJ |
ディスプレイ | 4.3インチ カラータッチスクリーン | 4.3インチ カラータッチスクリーン |
あとがき
端折りましたが、私の大好きな空気清浄機機能もついてほんと最近欲しかった機能が一通りついている良さげなプリンターです。速度だけ実質どれくらいなのかが気になるところですね。
一ヶ月前から地味に楽しみにしていたので、総じてワクワクする発表で本当に嬉しいです!早く日本でも発売してくれないかなー!
コメント